グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



トップページ >  News >  高齢者骨折センター設立について

高齢者骨折センター設立について


高齢化社会が進む中、高齢者の骨折は増加傾向にあります。骨折は単なるケガではなく、特に高齢者にとっては生活の質を大きく左右する重要な問題です。当院では、こうした状況を受け、専門的な治療とケアを提供するために、高齢者骨折センターを新たに設立いたしました。

センターの特徴

高齢者骨折センターの目的は、高齢者に特有の骨折に対する迅速かつ効果的な治療を提供し、患者さんの早期回復をサポートすることです。大腿骨頚部骨折、椎体骨折、脆弱性骨盤骨折、橈骨遠位端骨折など、特に高齢者に多い骨折に焦点を当て、専門的な治療を行います。当センターの特徴は以下の通りです。

  • 大腿骨頚部骨折、椎体骨折、脆弱性骨盤骨折はリハビリテーションが長くなる場合がありますが、当センターではリハビリ病棟が隣接しているため、退院まで当センターでサポート致します。
  • 大腿骨頚部骨折・転子部骨折は可能な限り受傷後48時間以内の手術を目指しています。
  • 橈骨遠位端骨折の手術後は1週間程度入院して手のリハビリをすることが可能です。
  • 退院後は骨粗鬆症の治療もサポート致します。

対象となる骨折

1. 大腿骨頚部骨折
大腿骨頚部骨折は、高齢者に多く見られる骨折の一つで、転倒などによって容易に発生します。手術が必要な場合も多く、迅速な対応が求められます。当センターでは可能な限り48時間以内の手術を目指しております。専門の整形外科医が手術を担当し、リハビリテーションを通じて早期の回復を目指します。
2. 椎体骨折
椎体骨折は、骨粗鬆症の影響を受けやすい高齢者に多く見られ、背中や腰の痛みを引き起こします。椎体の圧壊が進んでいる場合や疼痛が遷延する場合は、椎体をバルーンにより支えるバルーン椎体形成術(Balloon Kyphoplasty:BKP)を行なっております。
3. 脆弱性骨盤骨折
脆弱性骨盤骨折は、転倒や軽度の外傷でも起こりうる骨折で、疼痛により歩行困難となります。疼痛コントロールを行い、疼痛に応じてのリハビリが必要となります。
4. 橈骨遠位端骨折
手首付近の骨折である橈骨遠位端骨折は、高齢者が手をついて転んだ際に発生しやすいです。当院では手外科専門医による治療を受けることができます。手術後は作業療法士によるリハビリを入院して1週間程度行います。

患者さんとそのご家族へのメッセージ

高齢者の骨折は、生活の質を大きく左右する重大な問題です。私たちのセンターでは、患者さん一人ひとりに寄り添い、最適な治療とケアを提供することで、安心して治療に専念できる環境を整えています。骨折による不安や悩みを少しでも軽減し、患者さんが再び笑顔で日常生活を送れるよう、全力でサポートいたします。